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初期研修プログラム

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脳-神経系や骨格筋に関わる多くの疾患の診断と治療、および病因・病態の研究を行うのが神経内科学です。本プログラムは、将来神経内科を志す人にとっては神経内科専門医となるための初めの2年間の研修の一部として、また、将来神経内科以外を志す人にとっては総合内科の一分野としての臨床神経学の基本トレーニングプログラムとして設置しています。 内科基本研修の2ヶ月間あるいは自由選択枠を活用して研修を受けることが可能です。必ず神経内科専門医および中堅神経内科医師の指導のもと、患者7〜8人程度の主治医グループの1人として病棟業務に従事し、神経学的診察・検査手技・画像の判読法を修得して鑑別診断から治療に至る基本的プロセスを学びます。

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初期研修での目標

 

神経内科の基本的な疾患(脳血管障害・神経感染症・認知症・神経筋疾患・炎症性脱髄疾患・てんかん・頭痛など) の基本的診察法(神経学的診察法と局在診断)と検査(脳脊髄液検査、高次機能検査、脳波、筋電図検査、神経・筋生検、CT・MRI・脳機能画像の判読)を独立した主治医として行うことができることを目標とします。

 

1週間の研修スケジュール

 

*1 病棟カンファ:前日に入院した症例を簡単に担当医が紹介し、問題点などを議論します。
*2 新入院診察:週に2~3名程度の新入院患者を担当します。病歴聴取や神経診察などから鑑別疾患を考えます。最初は指導医と共に行いますが、慣れてきたら一人で行えるようになります。
*3 病棟診療:担当症例について、必要な画像検査のオーダー、髄液検査、電気生理学検査(針筋電図や神経伝導検査など)、筋生検などを行います。診断確定後には、指導医の病状説明に同席し、治療方針などを一緒に考えていきます。
*4 後方支援カンファ:進行性の疾患や後遺症のある症例、あるいは高齢で一人暮らしであるなど、退院に向けて社会資源の利用が必要な症例について議論します。
*5 問題症例カンファ:診断に難渋している症例や、治療方針に悩んでいる症例など、病棟医が全員集合し議論する場を設けています。
*6 教授回診:自分の受け持ち症例について、病歴や神経所見、今後の検査及び治療方針などをプレゼンしてもらいます。その後、実際にベッドサイドに行き、各症例の神経診察を行った上で、問題点などを議論します。
*7 医局会、抄読会:大事な連絡事項などがあります。また、神経内科の医局員が最新の論文を1報紹介してくれますので、それを一緒に聞きます。

卒後研修センターHPもご覧ください

医学部学生・研修医による症例報告の論文の一覧

 

 

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東北大学 神経内科
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