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医学生の皆さんへ

4年次通論(講義)3次修練(医学部5年生)高次修練(医学部6年生)神経学的診察

 

医学部5年生,6年生の皆さんへのメッセージ

 

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神経疾患はどれも難しくてめずらしい病気ばかりだと考えていませんか?

 

そんなことはありません。頭痛やめまい、脱力やしびれ、ふるえ、そして物忘れといった症状は、今後諸君が活躍する日常診療では実にありふれたものです。けれども君たちの中には、神経解剖の一見複雑そうな様子や多彩な用語にばかり目をうばわれて、はやくも神経疾患に苦手意識を感じている諸君もいるかもしれませんね。一方、もうすでに神経疾患や神経科学の魅力にめざめ、興味をもち始めている諸君もいることでしょう。さぁ、いまがチャンスです。私たち神経内科での実習を体験して、内科診療のおもしろさを実感しませんか。

 

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神経内科での臨床実習を選択してくれた君たちは病棟の診療チームに配属されます。そこでは検査やデータばかりに頼った診療ではなく、診察室あるいはベッドサイドを中心とした内科的診療、つまり医学の原点を体験することができるでしょう。

まず医療面接による病歴聴取と理学的・神経学的診察を行います。病歴聴取のコツ、身体所見の大切さを学びましょう。苦手意識のある諸君も神経学的診察をきっとマスターできるでしょう。病歴と所見から病態・病変部位を推定する「考え方」を指導します。鑑別疾患をたくさん挙げられるようになるには、少し勉強が必要ですね。どんな教材が勉強しやすいかアドバイスします。そして、その患者さんの診断に必要で適切な検査は何だろうかと、一緒に考え議論しましょう。

 

最後に君たち自身が考えた暫定診断を裏づける検査結果が着々と届いて確定診断にいたる喜びを実感してほしいと思います。きっとそれは内科の醍醐味と感じられることでしょう。

 

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神経内科の実習では、診断に基づく適切な治療の選択、その効果判定、病状説明、そしてケアから療養まで、神経疾患の症例を通して論理的・客観的な思考を養い学ぶことができます。今後きっと役立つ体験となるに違いありません。

さらに、当科で行われている種々の検査法(腰椎穿刺,筋電図,神経・筋生検など)や最新の治療法、臨床研究についても学べるチャンスを提供したいと考えています。ぜひ積極的に神経内科での実習に取り組んでほしいと思います。成功の是非は君たちのやる気次第です。応援しています。

 

 

 

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東北大学 神経内科
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