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研究トピックス

抗MOG抗体関連疾患(MOGAD)における再発と神経障害度の進行

2021/01/04

 

Progression pattern of neurological disability with respect to clinical attacks in anti-MOG antibody-associated disorders
T.Akaishi, T.Misu, T.Takahashi, Y.Takai, S.Nishiyama, J.Fujimori, T.Ishii, M.Aoki, K.Fujihara, I.Nakashima.
Journal of Neuroimmunology (2021), Volume 351, 577467.

要旨:
【背景】抗MOG抗体関連疾患(MOGAD)における神経障害度の中長期的な進行パターンはこれまであまり知られていませんでした。 【方法】当院で診断・治療されたMOGADの患者さん50名の臨床経過を調査し、再発と関連して神経障害度がどのように進行するのか調査しました。 【結果】MOGADにおける神経障害度の進行は初発・再発時にしばしばみられ、一方で初発・再発を除く無再発期間にはほとんどみられませんでした。神経障害度の進行は初発時よりも再発時に多くみられました。最初の5年間で30%前後の症例で再発がみられ、再発はそれほど稀ではありませんでした。 【結語】MOGADにおける再発予防の重要性が示唆されました。同疾患における再発メカニズムの解明と、患者さんごとの状況に応じた有効な再発予防治療が望まれます。

文責 赤石 哲也

 

 

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