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研究トピックス

【抄読会だより】 2022年12月22日

2021/12/25

 

The SANAD II study of the effectiveness and cost-effectiveness of valproate versus levetiracetam for newly diagnosed generalised and unclassifiable epilepsy: an open-label, non-inferiority, multicentre, phase 4, randomised controlled trial



【要旨】
5歳以上の新規に診断された全般てんかんまたは分類不能のてんかん患者に対する第一選択治療として、レベチラセタムとバルプロ酸を比較する非盲検無作為化対照試験を実施した。260名の参加者がレベチラセタム投与に、260名の参加者がバルプロ酸投与に無作為に割り付けられた。レベチラセタムは、12ヵ月寛解までの時間に関するITT解析において非劣性の基準を満たさなかった(HR 1-19[95% CI 0-96-1-47])。PP 解析では、12 ヵ月寛解はバルプロ酸が優れていることが示された。有害事象は、バルプロ酸の群96名(37%)、レベチラセタムの群107名(42%)から報告された。費用対効果分析でもバルプロ酸がレベチラセタムに勝った。全般てんかんまたは分類不能のてんかん患者に対して、レベチラセタムはバルプロ酸より臨床的効果も費用対効果も劣ることが明らかになった。

久保田隆文

 

 

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