初期研修、後期研修、東北大学医学部　神経内科

【抄読会だより】　2022年10月5日

2022/10/05

Brain atrophy in prodromal synucleinopathy is shaped by structural connectivity and gene expression
Rahayel S, et al.
BRAIN 2022: 145; 3162-3178

【要旨】
孤発性REM睡眠行動障害 (iRBD)の主因となるα-synucleinはprion-like propagationの様式で伝播すると考えられている．α-synucleinの合成，分解に関与する遺伝子，SNCA，GBAの領域毎の発現，健常群での領域間の解剖学的結合性と物理的距離に基づくSusceptible-Infected-Removed (SIR) モデルを使い，iRBDの脳萎縮をシミュレーションしたところ，観察されたiRBDの脳萎縮と一致することを本論文が示した．

梅澤周