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研究トピックス

【抄読会だより】 6月13日

2018/06/13

 

Cellular milieu imparts distinct pathological alpha-synuclein strains in alpha-synucleinopathies.
Peng C, et al. Nature, 557, 24 May, 2018.
PubMed

【要旨】
多系統萎縮症(MSA)を特徴付ける病理変化として、グリア細胞内のα-シヌクレイン(Syn)の蓄積・凝集(GCI)が知られている。本研究では、(1) GCI病理がprion様伝播により再現できること、(2) オリゴデンドロサイトの細胞環境でSynがincubationされると高いseeding活性をもつ株(GCI-Syn)に構造変化すること、(3) オリゴデンドロサイトに含まれる”specific factor”がSyn構造変化に必要であること、さらに (4) 一旦生じたGCI-Synタンパクの構造・性質は安定で、細胞環境が変わっても維持され続けること、を培養細胞・囓歯類モデルを用い明らかにした。

長谷川 隆文

 

 

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