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研究トピックス

血清中の抗アクアポリン4抗体の濃度は、初発時の臨床症状と関係する

2020/01/24

 

Serum AQP4-IgG level is associated with the phenotype of the first attack in neuromyelitis optica spectrum disorders
Tetsuya Akaishi, Toshiyuki Takahashi, Noriko Himori, Kazuo Fujihara, Tatsuro Misu, Michiaki Abe, Tadashi Ishii, Toru Nakazawa, Masashi Aoki, Ichiro Nakashima
Journal of Neuroimmunology (2020).

【要旨】
視神経脊髄炎(NMO)の患者さんでは、血清中の抗アクアポリン4抗体がしばしば陽性になります。しかしその濃度が臨床像に及ぼす影響はまだ詳しく知られていません。
今回わたしたちは東北大学眼科学教室との共同研究を行い、NMOの患者さんの初発時における臨床像と初発時の抗アクアポリン4抗体の濃度(抗体価)の関係を調べました。
その結果、初発時に視神経炎で発症した患者さんは、脊髄炎や延髄病変で発症した患者さんと比べて、抗体価がはるかに高いことが分かりました。この差は、発症年齢を考慮してもなお有意でした。一方で、初発時の抗体価がその後の臨床経過に及ぼす影響は明らかではありませんでした。
視神経炎で発症する患者さんと脊髄炎や延髄病変で発症する患者さんで、抗体価の違いに代表されるような病態の違いがあるのか、今後の検証が待たれます。

赤石 哲也

 

 

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